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低血糖対策
インスリン治療をしているひとの関心ごとのひとつにこの低血糖問題があると思います。HBA1Cがよい値の人,要するに「とてもよい血糖コントロールができていますね」と医師に言われている人は必ず低血糖を日常的に経験していると思います。よい血糖コントロールを目指すと必ずといっていいほど経験するのがこの低血糖という問題です。そんなときにどうするかということをちょっと語ってみようと思います。ちなみに,飲み薬だけで治療している人は低血糖というのはほとんど経験しないと思います
低血糖のときに出来るだけ早く血糖値を上げようとするならば,やはりブドウ糖の摂取がよいということになります。グルコバイやベイスンといった,α-グルコシダーゼ阻害剤</A>を飲んでいる場合ならなおさらです。砂糖というのはブドウ糖と果糖が結合したもの,デンプンははブドウ糖がたくさん鎖のようにつながっているものです。これらは,私たちの体が分泌している消化酵素に結合をちぎられてブドウ糖単独の状態になってはじめてからだの中に(つまり血中に)吸収されるということになっています。だから最初からブドウ糖そのものだったら吸収が速いのです。
そこでブドウ糖です。どんな形でブドウ糖を用意しておくかということについて書いてみます。私が使用してきたものは次の3種類です。
・薬局等でインスリンメーカー提供のブドウ糖をもらう
・ トラウベンツッカー
・グルコースサプライ
あなたがもしインスリンを処方されていて,それが院外処方(病院で処方箋を渡され,外部の調剤薬局でクスリをもらうというしくみです)ならば,薬局に低血糖用のブドウ糖について申し出てみてください。インスリンのメーカーが用意したものを無料でくれると思います。細粒状のものだと思います。私がもらったことがあるものは確か10g入りのアルミ包装のものでした。(本当は病院の薬剤部でも提供すべきものだと思います。が,対応していない病院薬剤部が多いような気がします。)
「トラウベンツッカー」というのはドイツから輸入されている製品で,商品の説明ではブドウ糖キャンディとありますが,ラムネ菓子のような食感のものです。一粒が9kcal のものと 10kcal のものがあります。レモン・オレンジ・ストロベリーなどの味がついていて,なかなかおいしく食べられます。もちろん,おいしいからといって食べ過ぎると血糖値が上がりすぎてしまうので気をつけましょう。どこにでも売っているわけではありません。一部の薬局・薬店のみでしか購入できないと思いますが,インターネットを使えば簡単に購入できます。検索サイトで「トラウベンツッカー」といれて検索すればいくつかでてきます。送料とか包装を考えるとある程度の量を買わないといけない感じになるのですが,私の場合,全部食べきらないうちに賞味期限が切れてしまうのがなんとも悔しいところです。
「グルコースサプライ」は大塚製薬の製品で,やはりラムネ菓子のようなものです。こちらは一個が20kcalなのでちょっと大きめです。大塚製薬の製品ですから近所の薬局・薬店にたのめば取り寄せてもらえます(おそらく在庫している店は少ないと思いますので取り寄せになります)。もちろんインターネットでも入手できます。私自身は最近もっぱらこれを愛用しています。個包装がアルミの無菌包装なので安心感があります。ちなみに「トラウベンツッカー」はビニールの包装です。要するにお菓子として売られているキャンディのような包装です。ですから賞味期限の長さはおそらく「グルコースサプライ」に軍配があがると思います。
<番外>
オロナミンCドリンク
このドリンク,1本がちょうど1単位(80キロカロリー)です。このページでは,低血糖にはブドウ糖がいちばんという趣旨で話をしてきたわけですから,ちょっとちがうわけですが,こういったものもブドウ糖がないときにはちゃんと低血糖対策になります。このような飲み物は砂糖だけではなくて,ブドウ糖果糖液糖,あるいは果糖ブドウ糖液糖というのが使われています。コストが低くなるなどの理由で砂糖の代わりに使用されているようです。オロナミンCの場合はブドウ糖果糖液糖です。これらは異性化糖と呼ばれています。機会があったらジュースやドリンクの成分表示を見てみて下さい。砂糖は果糖とブドウ糖が結合した二糖類ですが,果糖ブドウ糖液糖は果糖とブドウ糖の混合液です。果糖が50%以上だと果糖とブドウ糖,ブドウ糖が50%以上だとブドウ糖果糖液糖と呼ばれます。これらは単糖類なので砂糖より早く吸収されます。つまり,ブドウ糖を服用することに近いのです。だから低血糖のときブドウ糖がすぐに利用できなかったら,ジュースを見つけて飲みましょう。そこで我が家ではオロナミンCです。いつも冷蔵庫に入ってます。なにしろ,ちょうど1単位ですから,ちょうどいいです。とにかく,低血糖回復を急がなければならないときに,ブドウ糖をさがして無用に時間をかける必要はありません。それで意識を失うよりは砂糖でものんだ方が絶対いいです。 |
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